アライグマは、実際の可愛らしい見た目からは想像しがたいほど凶暴な生き物です。非常に食欲旺盛で、尚且つ雑食なため、農作物や生ゴミなど何でも食べ漁ってしまいます。
農業の関係者の方が受けるアライグマによる被害総額は年間で3~4億円以上とも言われています。
肉食よりの雑食で、鶏くらいの大きさならば獲物とみなして襲ったりします。家畜やペットをアライグマに襲われたという声も少なくありません。アライグマは警戒心がそれほど強くないため、人間の住むテリトリーにも平気で侵入してきます。
今回は、そんなアライグマの繁殖力に目を向けて、アライグマの研究に尽力されている北海道大学大学院教授の池田透先生とお話させていただいた事を研究者の視点からと、駆除業者の専門的な視点からお伝えしていきたいと思います。
知っておくべきアライグマの繁殖力
アライグマは非常に繁殖力が強く、死ぬまで子どもを産み続けます。
1歳のアライグマで妊娠率60%で、2歳以降での妊娠率はほぼ100%の確率です。
興味深いデータが有り、アライグマ100頭を何もせず放置しておくとどうなるかというもので、何も対策をせず放置しておくと6年後には1000頭、10年後には5000頭、12年後には10000頭…と増えていきます。
増え方としては最近話題の新型コロナウイルス感染症とよく類似したものがあると池田教授は仰います。放っておくと倍々に増えていくということです。
また、池田教授もポイントに挙げていらっしゃる点がアライグマの恐るべき繁殖力の高さです。妊娠期間は54~70日で、一度の出産で3~6頭もの赤ちゃんを産み、一夫多妻制と考えられています。そして、天敵であるオオカミや猛禽類に襲われる心配もなく育児に専念することが出来、約2年で性成熟します。つまり、人間に捕獲されない限り、数を増やしていくこととなります。
上記のデータのように、放っておけば、いくらでも増えます。しかも、恐るべきなのはその繁殖力は死ぬまで下がることがないという所です。流産や捕獲により授乳せずに子どもを失うと、再び発情します。また、1歳前死亡率は35~48%程度と低く、産まれた子どもが大半生き残って繁殖活動をするのです。
外来種のアライグマはなぜ日本へ来たのか
アライグマは「特定外来生物」に指定されており、元々日本には居なかった生き物です。そんなアライグマがどういう経緯で日本へとやってきたのでしょうか。
原因の1つに1970年代に放送されたテレビアニメの影響で、1980年代~1990年代にかけてアライグマがペットとして輸入されたことが始まりと言われています。しかし、残念ながらアライグマは気性がとても荒く、ペットとして向かない生き物です。
挙げ句に、飼育ができなくなった家庭が自然に放ってしまったことが野生化した原因ではないかと言われています。
また、飼育していた動物園から逃げ出したアライグマがそのまま野生化したとも考えられています。
2005年に制定された”外来生物法”でアライグマの無断での輸入や販売・飼育は禁じられており、アライグマは現在は”害獣“とされています。
日本でアライグマが急増した理由
そんなアライグマが日本で急増した理由については、主に3つの理由が関係していると考えられます。その3つの理由について説明していこうと思います。
①雑食である
アライグマは雑食性で、基本的に何でも食べます。どちらかというと肉食よりの雑食です。そのため、山や川や森が沢山有る日本にはエサが豊富で、繁殖を拡大していった要因の1つに挙げられます。
カマキリやバッタなどの陸上の昆虫類に加え、ザリガニ、エビ、ヤゴ、魚などの水辺の生き物、果実や野菜など様々なものを食べます。
何でも食べるので、食べないものを挙げろと言われる方が困難なほどです。しかも、その時旬なものを好んで食べる傾向にあり、農作物も熟すまでは手をつけません。農家が「食べ頃はアライグマが一番知っている」と嘆くほどに旬を狙って食べます。
また、コロナ禍の影響で、我々人間の「お家時間」が増え、家庭ごみがたくさん出るようになりました。そんな家庭ごみもアライグマたちにとっては栄養豊富な資源なのです。
②天敵がいない
こちらは、生息の拡大に大きく関わってくるポイントですが、日本にはアライグマの天敵であるオオカミ等の肉食哺乳類があまり存在していません。そのためアライグマは捕食されて数を減らすということがないのです。
天敵が居ないということは、安心して生活や子育ても出来るということになり、アライグマにとって居心地の良い環境になっています。
また、余談ですが、生態系への影響を考えると、天敵がいないために、自由に警戒することなくエサが捕れ、多くの水鳥や鳥が襲われる傾向にあります。
③生息場所がたくさんある
アライグマは適応能力が非常に高く、平地や山間部、寒暖に関係なくどこででも生き延びれます。
特に日本は平地が少ないので、身を隠す場所が多いということもあり、生き延びやすい環境であると考えられています。また、最近の人間の住む家には断熱材などもあり、適度な温度や湿度も保たれており、アライグマたちにとっての絶好のねぐらになります。
通年を通して快適な環境が揃っているのもアライグマが増えている要因です。
アライグマはこんな生き物
アライグマによる被害は深刻化していっております。なぜ深刻化していっているのか紐解いていきたいと思います。
執着心が強い
執着心が強く、気に入った食べ物に執着するため、一度味を占めたら繰り返し被害が発生します。
例えば、家庭ごみの味を気に入ったら、毎晩のようにそこに現れ、家庭ごみを漁ります。
そして、非常に賢いため、エサが無くなったら、そのエサ場には姿を見せなくなります。
手先が器用で力が強い
アライグマはびっくりするほど学習能力にも長けた生き物で、フタや重石をどかしたり、鍵を開けたりすることも出来ます。
そして先述した通り、一度執着すると防衛が困難になります。木登りなども上手な生き物のため、家屋の屋根裏に侵入したりすることは、彼らにとっては朝飯前のことです。(垂直の木にも登ることが出来ます。)
学習能力に優れている
アライグマの学習能力は一部の研究では、犬以上と言われるほどです。非常に頭がよく、人間を怖がらない生き物です。
農家の人達もこのアライグマの学習能力の高さにはお手上げ状態です。いろんな対策を講じても、すぐに対応してきます。
アライグマの好物
どんなものでも食べるアライグマの好物は、地域ごとに採れる作物が違うため、一概には言えませんが、甘みの強い果物や、トウモロコシ等の野菜を好むようです。
乾燥トウモロコシの入った家畜の飼料やエサなども食べる傾向があります。
家庭ごみでいうと、スナック菓子のようなものを非常に好むようで、キャラメル味のスナック菓子はよく捕獲の際に用いられます。
鳥獣保護管理法で守られている
アライグマの被害に遭われた方からしてみると、懲らしめてやりたい!と強く思われると思いますが、アライグマは”鳥獣保護管理法”で守られているため勝手に捕獲したり、殺処分を行ったり出来ませんのでご注意下さい。
違反してしまうと1年以下の懲役または100万円以下の罰金を課せられてしまうので注意が必要です。
アライグマの対策法は?
ではアライグマの対策はどのように行えば良いのでしょうか。基本的な対策として、アライグマを人間のテリトリーに近づけないことです。
餌付けなどは絶対に行わずに、アライグマの入ってこれるスペースにエサとなるものを放置しないようにしましょう。その上で、アライグマが侵入できるようなスペースを与えないことも大切です。
しかし、アライグマは非常に器用で力があると先述した通り、侵入経路を塞いでも、塞ぎ方が甘いとこじ開けて侵入してきたりします。出来るだけ頑丈で強固に封じることです。
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まとめ
アライグマは、元々日本にはいなかった特定外来生物です。
アライグマはペットとして輸入され、飼育には向かず手放されたアライグマたちが野生化していきました。繁殖力は恐ろしく高く、日本には天敵もいないためにどんどん数を増やしていっています。
日本には生息場所も豊富にあるため、アライグマにとってはとても住みやすい環境と言えます。また、執着心の強い一面もあり、一度気に入るとその場所に何度も出入りするようになります。手先が器用で力も強く、学習能力も長けてるので蓋を開けたり、鍵を開けたりすることも出来ます。
好物としては、甘い果物や野菜、雑食なので何でも食べます。時に家畜の飼料なども被害にあうケースもあります。被害としましては、農作物の被害をはじめ、病原菌などの感染を媒介することも判っています。
鳥獣保護管理法で守られているため、懲らしめようと思っても勝手には捕獲や殺処分は出来ません。違反してしまうと罰則が課せられてしまいます。
基本的には侵入を許さないのが一番優先すべきことですが、素人では侵入口をすべて確認し、塞ぎ切ることは難しいです。従って、業者に依頼することをオススメいたします。
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藤井 靖光
株式会社プログラント 代表取締役
日本有害生物対策協会 理事
- 取得資格
-
・公益社団法人 日本しろあり対策協会シロアリ防除士13510
・公益社団法人 蟻害腐朽検査士 熊本県-17-0042
・一般社団法人 住宅基礎コンクリート保存技術普及協会
住宅基礎コンクリート保存技術士J21-0211
・一般社団法人 熊本県労働基準協会 特定化学物質四アルキル鉛等作業主任者
第4350号
・KOBELCO高所作業車第17号ー6・ロープ高所作業91
・狩猟免許・罠猟免許 - 得意なジャンル
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