何でも食べる雑食性のアライグマですが、その食性はどのようなものでしょうか。

何でも食べるが故に、農業での被害や、家庭での被害も急増しています。

今回の記事では、そんなアライグマの食性や、それによる食害を解説していきます。

アライグマの食性

アライグマは、雑食で、昆虫類やカエル、ザリガニ、小型哺乳類、鳥類…などの動物質から、サルナシ、サクラなどの果実、トウモロコシをはじめとした農作物などの植物質まで、幅広く何でも食べます。

冬に入ると納屋などにある米や麦、米ぬかまで食べることが知られています。

とにかく何でも食べるアライグマ。食べないものを挙げろと言われる方が困難なほどです。

そんなアライグマですが、食性に特徴もあります。2つのポイントに焦点をあててみましたので参考にして下さい。

①旬の時に旬のものを食べる

簡単に言うと、一番美味しい時に一番美味しい状態で食べるということです。

これには農家さんも「食べ頃を知りたければアライグマに聞いてくれ」と嘆くほど。

逆にいうと、熟してないものは手を付けません。

熟すのを待ってから、食べます。

アライグマは意外とグルメなのかもしれませんね。

②季節に応じて食べ物を変える

①と若干通ずるところはあるのですが、アライグマは食性に季節性があります。タンパク源となる動物質を春に取り、秋にはエネルギー源が多く含有されている果実や脂肪分の多い植物質を選んで捕食するようになります。

特にトウモロコシやヤマブドウへの嗜好性が強い傾向にあります。

季節に応じて食物を変えるという賢さも持ち合わせています。

アライグマの好むエサ

アライグマが好むエサは、スナック菓子や果物です。

キャラメル味のスナック菓子や、揚げパンやドーナツ、バナナ、ぶどう、トウモロコシ等好んで食べると言われています。

特にピーナッツバターを塗ったキャラメル味のスナックはアライグマの大好物と言われています。

甘いものはよく食べるようで、甘い果実など好みます。

アライグマってどんな生き物？

アライグマの食性について書いてまいりましたが、アライグマは農作物に被害を及ぼすとしても有名です。

アライグマが一年間で農業に与える被害額はどれほどだと思われますか？

一年間でのアライグマによる食害の被害総額は約3～4億円です。

先述した通り、何でも食べて、尚且つ旬のものを旬の時に食べるということも相まって、農家さんが大変頭を抱える存在となっています。

そんなアライグマ達の生態については別の記事にて書いておりますので参考にされて下さい。

コロナ禍でより深刻さを増すアライグマ問題

近年の新型コロナウイルス感染症のまん延拡大により、実はアライグマにとって好都合な事も起きているのです。

俗に言うお家時間が増えたことにより、家庭ごみがより多く出るようになりました。

そんな家庭ごみ（生ゴミ）はアライグマたちにとって栄養豊富なエサにしか過ぎません。

恰好なエサになるので、それを捕食したアライグマたちが巨大化しているという話もあります。

巨大化すれば力も強くなり、罠にもかかりにくくなります。

まとめ

アライグマは何でも食べる雑食です。

農作物にも手を出します。また、旬の時に旬のものを食べるので、農家さんからしたら大変頭の痛い存在です。

季節に応じても食べるものを変化させます。

その時に必要な栄養素を摂取します。

中でも、甘いものや、キャラメルのスナックなどを好んで食べます。

嗜好性についてもお伝えしてきましたが、そのアライグマの食害による被害額は年間3～4億円です。

更に、コロナ禍でアライグマが豊富なエサを食べて巨大化しています。

とても厄介な生き物ですので、見つけたら専門の業者に相談されることをオススメいたします。

アライグマ防除は専門の業者に依頼を

アライグマは農作物や家畜などのみならず、家屋にも甚大な被害をもたらします。

屋根裏に侵入してそこに住み着いたり、糞尿を同じ場所でするので、天井の板がシミたり、そこから天井が抜け落ちたりと深刻な被害を巻き起こします。

糞尿被害に留まることなく、断熱材が荒らされたり、天井を走り回られたりと物質的な被害と精神的な被害の両方を併せ持つので、とても深刻な問題です。

いざ、アライグマを防除しようと思っても、素人では並大抵のことではありません。

追い出して終わりではなく、追い出したら清掃や消毒、断熱材の回収、穴という穴の封鎖（再侵入防止）など個人でしようと思っても、労力とそれなりの費用がかかります。

業者に頼むとたしかに費用面ではかかりますが、追い出しから徹底した清掃消毒、断熱材の交換、再侵入防止対策までしっかりと行ってくれるので、メリットはたくさんあります。

また、多く聞かれる声が、自分で防除しようとしてアライグマの媒介する病気感染症をもらってしまったりとか、糞尿の粉塵を吸い込み気管支炎を罹患してしまったり…病気の懸念もあります。

アライグマは数多くの病気の媒介をする生き物としても有名で、アライグマに付着しているダニから媒介する重大な病気もあります。

更に、アライグマがいた場合、襲ってくる可能性があります。見た目以上に凶暴ですから、平気で恐れることなく牙を剥いてきます。

国内の野生種から確認はまだされていないものの、アライグマは狂犬病の媒介動物です。狂犬病にかかったら致死率は100％です。

そのような危険を回避する意味でも専門の業者に依頼するのが良いといえます。

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藤井 靖光

株式会社プログラント 代表取締役
日本有害生物対策協会 理事

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・公益社団法人　日本しろあり対策協会シロアリ防除士１３５１０
・公益社団法人　蟻害腐朽検査士　熊本県-１７-００４２
・一般社団法人　住宅基礎コンクリート保存技術普及協会
　住宅基礎コンクリート保存技術士Ｊ２１-０２１１
・一般社団法人　熊本県労働基準協会　特定化学物質四アルキル鉛等作業主任者
　 　第４３５０号
・KOBELCO高所作業車第１７号ー６・ロープ高所作業９１
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