那珂川市におけるネズミ被害の背景と地域特性

那珂川市は、福岡県の中央部に位置し、福岡市の南に隣接する市である。市域面積は約74.95km²、人口約5万人を擁する。2018年10月に筑紫郡那珂川町から市制施行され、福岡県内で最も新しい市として誕生した。市域の北部は那珂川沿いの平野部で市街地が広がり、中部から南部にかけては脊振山系の山地が連なり、市の約75％が森林で占められている。市の中央を那珂川が北流し、福岡市南区で御笠川と合流して博多湾に注ぐ。

JR博多南線（博多南駅）、国道385号が市内を通り、福岡市天神まで約30分という交通利便性から、1980年代以降に住宅団地が開発され、福岡都市圏のベッドタウンとして人口が増加してきた。代表的な団地として、片縄、中原、仲、松木などがあり、戸建て住宅を中心に開発が進んだ。

一方で、南部の山間地域では過疎化と高齢化が進行している。市全体の高齢化率は約26％だが、南部の山間集落では40％を超える地区も存在する。市内には南畑ダム、五ヶ山ダムなどの水源地があり、豊かな自然環境を有する。こうした市街地と山間地域が混在する那珂川市では、近年クマネズミやドブネズミによる住宅への侵入被害、山間部での空き家を拠点としたネズミの繁殖、市街地と山地の境界部での野外性ネズミの生息が確認され、生活環境被害が深刻化している。

なぜ那珂川市でネズミが多いのか?

第一に、市域の75％を占める森林と市街地の近接が、野外性ネズミと都市型ネズミの生息域を連続させている。那珂川市の中部から南部にかけては脊振山系の山地が広がり、広葉樹林を中心とした豊かな森林が残されている。これらの山地には、アカネズミやヒメネズミなどの野外性ネズミが生息している。市街地は那珂川沿いの平野部に集中しているが、山麓部まで住宅地が拡大しており、森林と市街地の境界が曖昧な地域が多い。

山地から平野部へと流れる那珂川とその支流、谷筋の小河川や水路は、ネズミの移動経路として機能し、野外性ネズミが市街地に侵入する経路となっている。特に山麓部の住宅では、冬季に野外性ネズミが暖を求めて家屋に侵入するケースが報告されている。また、市街地に生息するドブネズミやクマネズミも、水路沿いに山麓部まで生息域を拡大している可能性がある。

第二に、1980年代以降に開発された住宅団地の老朽化が、ネズミの侵入を促進している。那珂川市の片縄、中原、仲、松木などの住宅団地は、開発から30〜40年が経過し、建物の経年劣化が進行している。特に木造戸建て住宅が中心の団地では、床下の通気口、屋根と壁の接合部、配管周辺の隙間など、ネズミの侵入経路となる箇所が増えている。これらの隙間からクマネズミが侵入し、天井裏や壁の中に営巣する被害が報告されている。

住宅団地では初期入居世代の高齢化が進み、独居高齢者世帯も増加している。高齢化により家屋の維持管理が困難になり、ネズミの侵入を許す破損箇所の補修が放置されるケースが増えている。また、団地内のゴミ集積所の管理不備も、ドブネズミを誘引する原因となっている。

第三に、南部山間地域における過疎化・高齢化の進行と空き家の増加が、ネズミの定着と繁殖を促進している。那珂川市の南部山間地域では、深刻な過疎化と高齢化が進行している。高齢化率が40％を超える集落も存在し、空き家や耕作放棄地が増加している。管理されなくなった古民家や納屋、倉庫は、クマネズミやドブネズミの格好の住処となり、集落機能の低下により共同での環境整備や鳥獣対策が困難になっている。

山間集落には古い木造建築が多く残り、これらの建物は床下空間が広く、壁や天井の隙間も多いため、ネズミの営巣に適している。独居高齢者世帯では、ネズミの侵入に気づいても自力での駆除が困難で、被害が長期化・深刻化する傾向にある。また、山間部の耕作放棄地や管理不十分な竹林、果樹園の跡地も増加しており、これらがネズミの隠れ場所と餌場を提供している。

第四に、福岡市に直接隣接する立地と交通網が、都市型ネズミの流入経路となっている。那珂川市は福岡市南区と長い境界線で接し、福岡都市圏の一体的な市街地を形成している。JR博多南線（新幹線車両基地への回送線を旅客化）、国道385号、県道で福岡市と直結しており、市街地も連続している。福岡市都心部で高密度に生息するクマネズミやドブネズミが、交通網や下水道網を通じて那珂川市に流入する可能性がある。

特に市北部の博多南駅周辺は商業施設や住宅が集積し、福岡市との境界が不明瞭な一体的な市街地となっている。下水道網は市街地全域に整備され、ドブネズミの移動経路として機能している。市域が福岡市と長く接しているため、都市型ネズミの流入圧力が常に高い状況にある。

第五に、那珂川流域の水辺環境が、ドブネズミの生息に適した環境を提供している。市の中央を流れる那珂川は、市内を北流し福岡市へと続く。河川沿いには堤防や河川敷、用水路が整備され、水辺の草地や河畔林が残されている。これらの水辺環境は、水を好むドブネズミにとって理想的な生息場所となっている。

河川沿いの住宅地では、河川からネズミが侵入するケースも報告されている。また、市内には南畑ダム、五ヶ山ダムなどの貯水施設があり、周辺の水辺環境もネズミの生息域となっている可能性がある。那珂川とその支流のネットワークは、ネズミの移動経路として機能し、市内全域への拡散を可能にしている。

第六に、市街地における商業施設と飲食店の立地が、ネズミに餌資源を提供している。那珂川市内には、博多南駅周辺を中心に、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店が立地している。また、国道385号沿いにはロードサイド型の商業施設や飲食店が点在する。

これらの施設から排出される生ゴミや食品残渣は、ネズミにとって安定した餌資源となる。特に商業施設の裏手のゴミ集積所や、飲食店の厨房周辺は、ドブネズミやクマネズミの生息場所となりやすい。住宅地と商業地が近接する土地利用形態は、ネズミが餌場と営巣場所を容易に行き来できる環境を作り出している。

第七に、温暖な気候と山地から平野への地形変化が、ネズミの繁殖と生息域拡大を促進している。那珂川市は温暖湿潤気候に属し、年平均気温は約17℃、冬季も比較的温暖である。この気候条件はネズミの越冬を容易にし、年間を通じた繁殖を可能にしている。

市街化が進んだ北部の平野部では、ヒートアイランド現象の影響も受け、冬季の気温が周辺山地よりも高くなる。この温度差が、冬季に山地のネズミが暖かい市街地へ移動する要因となっている。また、那珂川流域の標高差は、ネズミが季節や餌の状況に応じて標高を変えながら移動できる環境を提供し、広範囲にわたる生息域の維持を可能にしている。

これらの要因が複合的に作用することで、那珂川市ではネズミの生息密度が高まり、多様な形態の被害が発生している。市街地の住宅団地でのクマネズミによる天井裏侵入被害、南部山間集落の空き家でのネズミの大量繁殖、独居高齢者宅での糞尿被害と騒音被害、山麓部での野外性ネズミの住宅侵入、那珂川流域でのドブネズミの生息、商業施設周辺での目撃情報など、市街地と山間地域が混在する那珂川市特有のネズミ問題が顕在化している。福岡都市圏のベッドタウンとして発展する一方で、南部では過疎化が進むという二極化が進む中、地域の実情に応じた効果的なネズミ対策の実施は喫緊の課題となっている。

ネズミに関するＱ＆Ａ

Q1: 那珂川市でネズミ被害が多い理由は何ですか?

A: 那珂川市は、福岡市のベッドタウンとして急速に発展した地域で、人口約5万人を超えて2018年10月に市制施行された新しい市です。この独特な環境がネズミ被害を引き起こす主な要因となっています。

主な理由:

1. 都市化と自然環境の混在:

   • 那珂川市は福岡市中心部から約13kmという近距離にあり、北部は住宅地として急速に発展しています。
   • 一方、市域の約60%が森林で、南部には南畑ダムや五ケ山などの豊かな自然が広がっています。
   • この都市部と山間部が共存する環境により、野生のネズミが森林から住宅地へ侵入しやすい状況が生まれています。

2. 那珂川の存在:

   • 市の名前の由来でもある那珂川が市を南北に貫流しており、この清流沿いはドブネズミの生息地となっています。
   • 河川周辺の住宅や農地では、排水管や床下からの侵入リスクが高くなります。

3. 新興住宅地の増加:

   • 昭和後期以降、複数の土地区画整理事業が行われ、博多南駅周辺を中心に新しい住宅地が形成されました。
   • 新築住宅でも、周辺の自然環境や古い建物からネズミが移動してくる可能性があります。

4. 農業地帯の存在:

   • 那珂川市はヤーコン、ヤマモモ、みかん、アスパラガス、タケノコ、ホウレンソウなどの農産物を栽培しており、農地や倉庫がネズミの餌場・繁殖場所となっています。

5. 交通の利便性:

   • JR博多南駅(九州新幹線の車両基地)があり、福岡市へのアクセスが良好です。
   • 人の移動が活発なため、ネズミも商業施設や住宅地に集まりやすい環境です。

那珂川市のこのような「都市と自然の両面を持つ環境」が、ネズミにとって理想的な生息条件を提供しており、被害が発生しやすい状況を生み出しています。

Q2: 那珂川市ではどのような種類のネズミが問題になっていますか?

A: 那珂川市では主に以下の3種類のネズミが問題となっています。

1. クマネズミ:中型(体長15~23cm)で、都市部で最も多く見られる種類です。

   • 生息場所:天井裏、壁内、高所など。博多南駅周辺の住宅地、集合住宅、商業施設、飲食店の天井裏や壁内に多く生息します。
   • 特徴:警戒心が非常に強く、駆除が困難。高いところを好み、電線や配管を伝って移動します。
   • 那珂川市での特徴的被害:新興住宅地の戸建て・マンションの天井裏で繁殖し、夜間の騒音被害が多発しています。

2. ドブネズミ:中_{大型(体長20}28cm)で、攻撃的な性格です。

   • 生息場所:下水道、排水溝、河川周辺、飲食店の厨房など。那珂川沿いの住宅地や農地、飲食店周辺に多く見られます。
   • 特徴:泳ぎが得意で水辺を好みます。凶暴で、咬傷被害のリスクが高い種類です。
   • 那珂川市での特徴的被害:清流・那珂川の周辺住宅では、梅雨時期や台風後に河川から住宅地へ避難してくることがあります。また、南畑地区などの農業地帯では、倉庫や納屋での被害が報告されています。

3. ハツカネズミ:小型(体長6~10cm)で、最も小さい種類です。

   • 生息場所:倉庫、物置、店舗内、農業倉庫など。**農産物直売所「かわせみの里」**周辺の施設、農業倉庫、商業施設の倉庫などで発生します。
   • 特徴:わずか1.5cmの隙間からでも侵入可能。食品や紙類を齧り、農産物への被害リスクがあります。
   • 那珂川市での特徴的被害:南畑地区の農業倉庫で、ヤーコン、タケノコ、野菜類などの農産物が齧られる被害が報告されています。

那珂川市の特徴: 北部の都市部ではクマネズミ、那珂川沿いではドブネズミ、南部の農業地帯ではハツカネズミとドブネズミが主な問題となっています。都市と自然が混在する地域特性を反映しています。

Q3: ネズミはどこから家に侵入してきますか?

A: ネズミはわずか2~3cmの隙間から侵入します。那珂川市の住宅における主な侵入経路は以下の通りです。

戸建住宅の場合:

• 基礎部分・外壁の隙間:特に新興住宅地でも施工不良や経年劣化による隙間が発生することがあります。
• 床下通風口:金網が破れていたり、網がない場合、ネズミの格好の侵入口となります。
• 屋根周辺:軒下、破風板、瓦のずれた部分から天井裏へ侵入します。
• エアコン配管の貫通部:配管周りの隙間を塞いでいない場合、簡単に侵入されます。
• 雨戸の戸袋内部:古い住宅に多い隙間で、ここから壁内に侵入します。
• 玄関・勝手口のドア下部:隙間がある場合、ネズミが侵入します。

集合住宅の場合:

• 配管の貫通部:キッチン、浴室、洗面所の配管周りの隙間。
• ベランダの排水口:外部からの侵入経路として要注意。
• 換気扇・ダクト:隙間があると簡単に侵入されます。
• 共用部のゴミ置き場:ここから建物内部へ侵入するケースが多発。

那珂川市特有の侵入リスク:

1. 那珂川沿いの住宅:

   • 河川周辺はドブネズミが多く、排水管や床下からの侵入が特に多い地域です。
   • 大雨や台風の後は、河川が増水してネズミが住宅地へ避難してくるため、特に注意が必要です。

2. 山際・森林に近い住宅:

   • 南畑地区など、背振山系の麓の住宅では、野生のネズミが森林から降りてくる可能性があります。
   • 特に秋から冬にかけて食糧を求めて人里に近づきます。屋根や外壁の隙間に注意してください。

3. 農地周辺の住宅:

   • 農業倉庫や田畑の近くの住宅では、農地からネズミが移動してくることがあります。
   • 収穫期や農閑期に特に注意が必要です。

4. 博多南駅周辺の新興住宅地:

   • 新築住宅でも、周辺の古い建物や空き地からネズミが移動してくる可能性があります。
   • 建築時から防鼠対策を組み込むことが重要です。

予防策: 定期的に建物外周を点検し、隙間を見つけたら金網、パテ、コーキング材で速やかに封鎖してください。

Q4: ネズミによる健康被害にはどのようなものがありますか?

A: ネズミは多くの病原菌やウイルスを媒介し、深刻な健康被害をもたらします。

主な感染症:

1. サルモネラ症:

   • ネズミの糞尿で汚染された食品を摂取することで感染。
   • 症状:激しい下痢、発熱、腹痛、嘔吐。
   • 那珂川市での注意点:農産物直売所や飲食店では、食品衛生上のリスクが非常に高いです。特に**「かわせみの里」**などの直売所では、新鮮な野菜や加工品を扱っているため、ネズミの侵入を徹底的に防ぐ必要があります。

2. レプトスピラ症:

   • ネズミの尿に含まれる細菌による感染症。
   • 症状:発熱、頭痛、筋肉痛。重症化すると肝障害・腎障害を起こします。
   • 那珂川市での注意点:那珂川沿いの住宅や農地では、河川水や土壌にネズミの尿が混入するリスクがあります。農作業時や河川敷での活動時は注意してください。

3. ハンタウイルス肺症候群:

   • ネズミの糞尿が乾燥して空気中に舞い上がり、それを吸い込むことで感染。
   • 症状:発熱、呼吸困難、重症化すると死に至る。
   • 那珂川市での注意点:古い農業倉庫や納屋で清掃作業を行う際は必ずマスクを着用してください。

4. 鼠咬症(そこうしょう):

   • ネズミに咬まれたり、引っかかれたりすることで感染。
   • 症状:発熱、リンパ節腫脹、発疹。
   • 那珂川市での注意点:天井裏や物置、農業倉庫でネズミに遭遇した際、驚いて攻撃してくることがあります。素手で触らないでください。

5. ペスト:

   • ノミを介して感染(日本では現在ほとんど発生なし)。

その他の健康リスク:

• アレルギー症状:

  • ネズミの糞尿、毛、死骸がアレルゲンとなり、喘息、アトピー性皮膚炎、鼻炎を悪化させます。
  • 那珂川市での注意点:集合住宅では、換気システムを通じてアレルゲンが拡散し、複数の世帯に影響が及ぶ可能性があります。

• ダニ・ノミの媒介:

  • ネズミに寄生するダニやノミが人間にも被害を与え、皮膚炎やツツガムシ病を引き起こします。

那珂川市の特徴: 那珂川市は福岡県下で3番目に年少人口(15歳未満)が多い市であり、子育て世代が多く居住しています。子供の健康を守るため、ネズミによる感染症リスクを最小限に抑える必要があります。

Q5: ネズミによる建物への被害はどのようなものですか?

A: ネズミは建物に深刻な構造的・経済的損害を与えます。

建物構造への被害:

1. 木材の齧り:

   • 柱、梁、床板などを齧り、建物の強度を低下させます。
   • 那珂川市の特徴的被害:新興住宅地の戸建て住宅でも、ネズミが天井裏や床下の木材を齧る被害が報告されています。
   • 地震時の倒壊リスクが高まります。

2. 断熱材の破壊:

   • 天井裏や壁内の断熱材を巣材として引きちぎり、断熱性能が低下します。
   • 冷暖房効率が悪化し、光熱費が増加します。

3. 配管の損傷:

   • プラスチック配管を齧り、水漏れやガス漏れの原因となります。

電気系統への被害:

• 電線・ケーブルの齧り:
  • ネズミの門歯は生涯伸び続けるため、固いものを齧る習性があります。
  • 電線の被覆を剥がし、漏電や火災の原因となります。
  • 那珂川市の特徴的リスク:
    • 博多南駅周辺の住宅密集地では、一軒の火災が周辺に延焼するリスクがあります。
    • 新興住宅地では、若い家族が多く居住しているため、火災による人的被害が懸念されます。

農業への被害:

• 農産物の齧り:

  • ヤーコン、タケノコ、野菜類などの農産物が齧られ、商品価値を失います。
  • 那珂川市の特徴的被害:南畑地区などの農業地帯では、倉庫に保管していた農産物がネズミに齧られる被害が頻発しています。

• 農業機械・設備の損傷:

  • ビニールハウスのシートを齧る、配線を齧るなどの被害があります。

その他の被害:

• 騒音被害:天井裏を走り回る音、壁内での齧り音が夜間に響き、不眠やストレスの原因となります。
• 悪臭:糞尿や死骸による悪臭が居住環境を悪化させます。
• 資産価値の低下:ネズミ被害がある物件は売却時・賃貸時に大きなマイナス要因となります。

Q6: ネズミの糞尿はどのように見分けられますか?

A: ネズミの糞尿を正確に識別することで、侵入の有無や種類を判断できます。

ネズミの糞の特徴:

1. クマネズミ:

   • 形状:細長く先が尖った糞(長さ6_{10mm、直径2}3mm)。
   • 色:灰褐色~黒色。
   • 特徴:移動経路に点々と散らばる。新しい糞は柔らかく、古いものは乾燥して硬くなります。
   • 那珂川市での発見場所:天井裏の点検口付近、台所の隅、洗面所、押入れ、博多南駅周辺の飲食店の厨房など。

2. ドブネズミ:

   • 形状:太くて丸みのある糞(長さ10_{20mm、直径6}8mm)。
   • 色:灰褐色~黒色。
   • 特徴:まとまって落ちていることが多い。
   • 那珂川市での発見場所:那珂川沿いの住宅の床下、排水溝周辺、飲食店の厨房、南畑地区の農業倉庫など。

3. ハツカネズミ:

   • 形状:非常に小さく米粒大(長さ4~7mm)。
   • 色:茶色~黒色。
   • 特徴:乾燥すると簡単に崩れる。
   • 那珂川市での発見場所:倉庫、物置、農産物直売所のバックヤード、農業倉庫、商品棚周辺など。

ネズミの尿の特徴:

• 強いアンモニア臭がする。
• 黄褐色のシミとして床や壁に残る。
• **紫外線ライト(ブラックライト)**を当てると蛍光色に光る(確認方法の一つ)。
• 那珂川市での注意点:飲食店の厨房や農産物直売所で尿の痕跡を発見した場合、食品衛生上の重大な問題となります。

糞尿の危険性:

糞尿には病原菌が含まれているため、発見した場合は必ずマスク・手袋を着用して処理してください。処理後は**消毒用エタノールや塩素系漂白剤(ハイターなど)**で十分に消毒することが重要です。

那珂川市の特徴: **農産物直売所「かわせみの里」**や飲食店では、糞尿が発見された場合、直ちに営業を停止して徹底的な清掃・消毒が必要です。市の農業ブランドを守るため、早期発見と迅速な対応が求められます。

Q7: ネズミが家にいるかどうか、どうやって確認できますか?

A: 以下のサインでネズミの存在を確認できます。

目視による確認:

• 夜間、台所や廊下でネズミを直接目撃する。
• 食品の袋や容器に齧られた跡がある。
• 壁や家具に**黒ずんだ擦れ跡(ラットサイン)**がある。

音による確認:

• 夜間(20時~翌朝5時)、天井裏や壁内から「カリカリ」という齧る音、「バタバタ」という走る音、「チューチュー」という鳴き声が聞こえる。
• 那珂川市の注意点:南畑地区など静かな環境では、ネズミの物音が特に目立ちます。

糞尿による確認:

• 台所、洗面所、押入れ、天井裏の点検口付近に糞が落ちている。
• 床や棚に尿の痕跡(黄色いシミ)がある。
• 不快なアンモニア臭がする。

被害による確認:

• 食品(米、野菜、果物、パン、お菓子など)が齧られている。
• 那珂川市の特産品であるヤーコン、タケノコ、野菜類などが齧られるケースも。
• 段ボール、新聞紙、布類が巣材として持ち去られている。
• 電気が突然消える、漏電ブレーカーが落ちる(電線齧りの可能性)。

那珂川市の特徴的な確認場所:

• 住宅地:博多南駅周辺の戸建て・マンションの天井裏、床下。
• 農業地帯:南畑地区の農業倉庫、納屋、ビニールハウス。
• 飲食店・商業施設:厨房、倉庫、バックヤード。
• 那珂川沿いの住宅:床下や排水口周辺。

確認後の対応: ネズミの存在が確認された場合は、すぐに駆除対策を開始してください。放置すると繁殖力が高いため、短期間で数十匹に増殖します。**那珂川市役所 環境課(℡:092-953-2211)**または専門業者に相談してください。

Q8: ネズミを自分で駆除する方法はありますか?

A: 小規模な被害であれば、以下の自力駆除方法を試すことができます。

1. 捕獲器(トラップ)の使用:

• 粘着シート:最も手軽。ネズミの通り道に設置。那珂川市内のホームセンターやドラッグストアで購入可能。
• カゴ式捕獲器:エサで誘引して生け捕りにします。ただし捕獲後の処分が困難です。
• バネ式罠:即死させるタイプ。取り扱いに注意が必要。

2. 毒餌(殺鼠剤)の使用:

• クマリン系殺鼠剤:累積毒性で数日かけて効果を発揮。ペットや子供の誤食に注意。
• 設置場所:台所の隅、床下、天井裏の点検口付近、倉庫など。
• 那珂川市の注意点:
  • 飲食店や農産物直売所では、毒餌の使用が食品衛生法に抵触する可能性があるため、専門業者に相談してください。
  • 集合住宅では、毒餌で死んだネズミが壁内や天井裏で腐敗し、悪臭や害虫発生の原因となるため、専門業者への相談を推奨します。

3. 忌避剤の使用:

• ハッカ油、ナフタリン、ネズミ忌避スプレーなどをネズミの侵入口や通り道に設置。
• 効果は一時的で、ネズミが慣れると戻ってくることがあります。

4. 侵入口の封鎖(最も重要):

• 金網、パテ、コーキング材で隙間を塞ぐ。これが最も効果的な予防策です。
• 那珂川市の特徴的な封鎖箇所:
  • 住宅地:床下通風口、外壁のひび割れ、屋根の軒下。
  • 那珂川沿いの住宅:排水管周辺、床下の浸水箇所。
  • 山際の住宅:屋根や壁の隙間(野生ネズミの侵入経路)。
  • 農業倉庫:扉の下部、換気口、壁の隙間。

自力駆除の限界:

• クマネズミは警戒心が非常に強く、素人では駆除困難。
• 天井裏や壁内など手の届かない場所に巣がある場合。
• 集合住宅全体に蔓延している場合。
• 農業倉庫など広い空間での大規模発生。

このような場合は、那珂川市役所 環境課(℡:092-953-2211)または福岡県筑紫保健福祉環境事務所(℡:092-513-5599)、専門駆除業者に相談してください。

Q9: ネズミ駆除業者に依頼する場合、費用はどのくらいかかりますか?

A: 駆除費用は被害の規模や建物の種類によって異なります。

一般的な費用目安:

• 戸建住宅(小規模被害):2万円~5万円程度
• **戸建住宅(中規模_{大規模被害)**:5万円}15万円程度
• 集合住宅(1戸あたり):3万円~10万円程度
• 商業施設・飲食店:5万円~30万円以上
• 農業倉庫・納屋:3万円~20万円程度

費用に含まれる作業:

• 現地調査・被害状況の確認
• 駆除作業(捕獲器設置、毒餌散布、燻煙処理など)
• 侵入口の封鎖・防鼠工事
• 清掃・消毒作業
• アフターフォロー(再発防止保証)

那珂川市の特性を考慮した費用:

1. 那珂川沿いの住宅:

   • 河川からの再侵入リスクが高いため、定期的な点検とメンテナンス契約(月額5,000円~1万円)を結ぶことで長期的な効果が期待できます。

2. 山際・森林に近い住宅:

   • 野生ネズミの侵入リスクがあるため、侵入口の徹底的な封鎖が重要です。防鼠工事費用は5万円~15万円程度。

3. 農業施設:

   • 農業倉庫やビニールハウスは広い空間のため、駆除費用が高額になることがあります。
   • 農産物への被害を防ぐため、予防的な投資が重要です。

4. 飲食店・農産物直売所:

   • 食品衛生管理の観点から、徹底的な駆除と定期点検が必要です。
   • 定期メンテナンス契約で、観光シーズンや繁忙期のリスクを軽減できます。

業者選びのポイント:

• 複数の業者から見積もりを取る。
• 駆除方法や保証内容を明確に確認する。
• **那珂川市内または近隣自治体(春日市、大野城市、太宰府市、福岡市南区)**の実績がある業者を選ぶ。
• 自治体や消費者センターの情報を参考にする。

Q10: 那珂川市でネズミ被害について相談できる窓口はどこですか?

A: 那珂川市およびその周辺地域で相談できる窓口は以下の通りです。

那珂川市の公的相談窓口:

1. 那珂川市役所 環境課

   • 住所:〒811-1292 福岡県那珂川市西隈1丁目1番1号
   • 電話:092-953-2211(代表)
   • 相談内容:ネズミ被害の相談、衛生指導、駆除業者の紹介
   • 受付時間:平日8:30~17:00

2. 福岡県筑紫保健福祉環境事務所(那珂川市管轄)

   • 住所:〒816-0804 福岡県春日市原町3丁目1番7号
   • 電話:092-513-5599
   • 相談内容:感染症予防、衛生指導、食品衛生に関する相談

その他の相談窓口:

3. 那珂川市消費生活センター

   • 電話:092-953-2211(代表)
   • 相談内容:駆除業者とのトラブル、悪質業者の情報提供、契約に関する相談

4. 那珂川市地域振興課(農業関係者向け)

   • 電話:092-953-2211(代表)
   • 相談内容:農業倉庫や農地でのネズミ被害、農産物への影響に関する相談

5. 福岡市保健環境研究所(近隣)

   • 電話:092-831-0669
   • 相談内容:ネズミの生態や駆除方法に関する専門的な情報

民間駆除業者: 那珂川市内または近隣(春日市、大野城市、太宰府市、福岡市南区)の害獣駆除専門業者に直接相談することも可能です。インターネットで検索する際は、実績や口コミを確認し、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。

那珂川市の特徴: 那珂川市は2018年に市制施行したばかりの新しい市です。行政サービスも充実しており、気軽に相談できる環境が整っています。

Q11: 那珂川市でネズミを見かけやすい場所や時期はありますか?

A: 那珂川市では、以下の場所や時期にネズミが活発に活動します。

ネズミを見かけやすい場所:

1. 博多南駅周辺の住宅地・商業施設:

   • 駅周辺の飲食店、コンビニ、商業施設では、残飯やゴミが餌場となります。
   • 新興住宅地の戸建て・マンションでも、天井裏への侵入が報告されています。

2. 那珂川沿いの住宅・農地:

   • 河川周辺はドブネズミの生息地。排水管や床下からの侵入が多発します。
   • 大雨や台風の後は、河川から住宅地へ避難してくるネズミが増加します。

3. 南畑地区の農業地帯:

   • 農業倉庫、納屋、ビニールハウスでネズミが繁殖しやすい。
   • ヤーコン、タケノコ、野菜類などの農産物が齧られる被害が頻発します。

4. 中ノ島公園周辺:

   • 自然豊かな公園周辺は、野生のネズミが生息しやすい環境です。
   • 公園近くの住宅や**農産物直売所「かわせみの里」**は要注意。

5. 山際・森林に近い住宅:

   • 背振山系の麓、五ケ山周辺の住宅では、野生のネズミが森林から降りてくることがあります。

6. 空き家や古い建物:

   • 那珂川市には一部古い建物があり、これらがネズミの繁殖場所となっています。

ネズミが活発になる時期:

1. 秋(9月~11月):

   • 気温が下がり、ネズミが越冬のために屋内に侵入しやすくなります。
   • 那珂川市の住宅では、この時期に天井裏や壁内への侵入が増加します。

2. 春(3月~5月):

   • 繁殖期で活動が活発化。1匹のメスが年に5~10回出産するため、春に放置すると夏には大量発生します。

3. 梅雨時期(6月~7月):

   • 湿度が高く、ネズミの活動が活発になります。
   • 豪雨で那珂川が増水すると、河川周辺のネズミが住宅地に避難してくることがあります。

4. 収穫期(秋~冬):

   • 農業地帯では、収穫後の農産物を保管する倉庫にネズミが侵入しやすくなります。

那珂川市の特徴: 那珂川の水量が増加する時期(梅雨、台風シーズン)は、河川周辺の住宅で特に注意が必要です。また、南畑ダムや五ケ山周辺では、年間を通じて野生ネズミの活動があります。

Q12: ネズミの侵入を防ぐために、日常生活で気を付けるべきことは何ですか?

A: ネズミの侵入を防ぐためには、「餌を与えない・住みにくい環境を作る・侵入口を塞ぐ」の3原則が重要です。

1. 餌を与えない:

• 食品の密閉保管:米、パン、お菓子などは密閉容器に入れる。冷蔵庫や食器棚にしまう。
• ゴミの管理:生ゴミは密閉袋に入れ、蓋付きゴミ箱に捨てる。那珂川市のゴミ収集日を守り、前夜から出さない。
• ペットフードの管理:犬や猫の餌を出しっぱなしにしない。食べ残しはすぐに片付ける。
• 飲食店の対策:厨房の清掃を徹底し、残飯は密閉容器で管理。博多南駅周辺の飲食店は特に注意。
• 農業者の対策:
  • 収穫後の農産物は密閉容器や防鼠設備のある倉庫で保管。
  • ヤーコン、タケノコ、野菜類などは、ネズミが齧れない場所に保管してください。

2. 住みにくい環境を作る:

• 整理整頓:物置や倉庫、押入れ、納屋を整理し、ネズミの隠れ場所を減らす。
• 段ボールや新聞紙の処分:巣材となるため、不要なものは早めに処分。
• 庭の管理:雑草や落ち葉を除去し、ネズミの隠れ場所を減らす。
• 那珂川市の特徴的対策:
  • 那珂川沿いの住宅:河川敷の雑草や不要物を除去し、ネズミの隠れ場所を減らす。
  • 山際の住宅:庭木の剪定と落ち葉の清掃を徹底し、野生ネズミの接近を防ぐ。
  • 農業地帯:田畑周辺の雑草や不要物を除去し、ネズミの繁殖場所を減らす。

3. 侵入口を塞ぐ:

• 建物の点検:床下通風口、外壁のひび割れ、配管周りの隙間を定期的にチェック。
• 金網やパテで封鎖:2~3cm以上の隙間は金網やコーキング材で塞ぐ。
• 換気扇やエアコン配管:隙間がないか確認し、必要に応じて防鼠カバーを取り付ける。

那珂川市の特徴的な注意点:

• 那珂川沿いの住宅:排水管や床下の点検を定期的に行い、河川からの侵入を防ぐ。
• 山際の住宅:屋根や外壁の隙間を重点的にチェックし、野生ネズミの侵入を防ぐ。
• 農業施設:倉庫や納屋の扉、換気口、壁の隙間を定期的に点検・補修する。

Q13: ネズミが原因で火災が発生することはありますか?

A: はい、ネズミが電線を齧ることで火災が発生するリスクがあります。

ネズミによる火災のメカニズム:

• ネズミの門歯(前歯)は一生伸び続けるため、常に固いものを齧って歯を削る習性があります。
• 電線の被覆を齧ることで、銅線がむき出しになり、ショートや漏電が発生します。
• 漏電によって火花が散り、周囲の可燃物(断熱材、木材、埃など)に引火して火災に至ります。

那珂川市における火災リスクの深刻性:

1. 博多南駅周辺の住宅密集地:

   • 新興住宅地では木造住宅が密集しており、一軒の火災が周辺に延焼するリスクがあります。
   • 那珂川市は若い子育て世代が多いため、火災による人的被害が特に懸念されます。

2. 農業施設:

   • 農業倉庫やビニールハウスは可燃物が多く、火災が発生すると農産物や設備に甚大な被害が及びます。

3. 商業施設・飲食店:

   • 博多南駅周辺の商業施設で火災が発生すると、多数の人命に影響が及びます。

火災予防のための対策:

• 定期的な電気設備の点検:天井裏や壁内の配線を業者に点検してもらう。
• ネズミの早期駆除:天井裏で物音がする場合は、すぐに駆除を開始する。
• 火災報知器の設置:全ての部屋に火災報知器を設置し、定期的に動作確認を行う。
• 漏電ブレーカーの設置:漏電を検知して自動的に電気を遮断する装置を設置する。

相談先: ネズミによる電気系統への被害が疑われる場合は、電気工事業者に点検を依頼するとともに、**那珂川市消防本部(℡:092-953-2299)**に相談してください。

Q14: ネズミが天井裏にいるようですが、どうすればいいですか?

A: 天井裏のネズミは、放置すると深刻な被害をもたらします。以下の手順で対処してください。

1. 被害状況の確認:

• 音の特徴:「カリカリ」(齧り音)、「バタバタ」(走る音)、「チューチュー」(鳴き声)
• 発生時間:主に夜間(20時~翌朝5時)に活発
• 糞尿の有無:天井裏の点検口から確認(懐中電灯を使用)

2. 自力での対処(小規模被害の場合):

• 捕獲器の設置:天井裏の点検口から粘着シートやカゴ罠を設置。
• 忌避剤の使用:ハッカ油やネズミ忌避スプレーを散布。ただし効果は一時的。
• 侵入口の特定と封鎖:屋根の軒下、外壁の隙間、配管周りなどを点検し、金網やコーキング材で塞ぐ。

3. 専門業者への依頼(推奨): 天井裏のネズミ駆除は、以下の理由から専門業者への依頼を強く推奨します。

• 高所作業の危険性:素人が天井裏に入ると、転落や怪我のリスクがあります。
• 完全駆除の困難性:クマネズミは警戒心が強く、素人では捕獲が難しい。
• 糞尿の処理と消毒:感染症予防のため、専門的な清掃・消毒が必要。
• 侵入口の完全封鎖:建物全体を点検し、全ての侵入経路を塞ぐには専門知識が必要。

那珂川市の特性を考慮した対策:

• 集合住宅の場合、天井裏は共用部分であることが多いため、管理組合や大家さんに連絡し、建物全体での対策を求めてください。
• 戸建住宅の場合でも、那珂川市の住宅密集地では隣家から再侵入する可能性が高いため、近隣と協力して対策を行うと効果的です。
• 那珂川沿いや山際の住宅では、外部からの再侵入リスクが高いため、駆除後の定期点検が重要です。

相談先: **那珂川市役所 環境課(℡:092-953-2211)または福岡県筑紫保健福祉環境事務所(℡:092-513-5599)**に相談してください。

Q15: ネズミの死骸を見つけた場合、どう処理すればいいですか?

A: ネズミの死骸には病原菌や寄生虫が付着しているため、適切な処理が必要です。

処理手順:

1. 準備(感染予防が最優先):

• 使い捨て手袋を着用(ゴム手袋またはビニール手袋)
• マスクを着用(できればN95マスク)
• ビニール袋を2枚用意

2. 死骸の回収:

• 素手で触らず、手袋をした手またはトングで死骸をつかむ。
• ビニール袋に入れ、しっかりと口を縛る。
• さらにもう1枚のビニール袋に入れて二重にする(臭いと病原菌の漏出防止)。

3. 周辺の消毒:

• 死骸があった場所を消毒用エタノールまたは**塩素系漂白剤(ハイターなど)**で消毒する。
• 床や壁を拭き取り、十分に乾燥させる。

4. ゴミとしての廃棄:

• 那珂川市のゴミ分別ルールに従って廃棄します。
• 那珂川市では、ネズミの死骸は**「燃えるゴミ」**として処分できます。
• 指定のゴミ袋に入れ、収集日に出してください。

5. 手洗い・消毒:

• 作業後は手袋を外し、石鹸で手をよく洗い、消毒用アルコールで消毒する。

注意点:

• 天井裏や壁内で死骸が腐敗している場合:

  • 悪臭が強く、ハエやウジが発生します。
  • この場合は専門業者に依頼して、死骸の除去と清掃・消毒を行ってもらうことを強く推奨します。

• 農業倉庫や納屋:

  • 死骸を発見した場合は、周辺の農産物への汚染を防ぐため、直ちに除去・消毒してください。

• 体調不良を感じた場合:

  • 死骸に触れた後に発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

那珂川市での相談先: 処理方法に不安がある場合や、大量の死骸がある場合は、**那珂川市役所 環境課(℡:092-953-2211)または福岡県筑紫保健福祉環境事務所(℡:092-513-5599)**に相談してください。

Q16: ネズミ被害を放置すると、どのような問題が発生しますか?

A: ネズミ被害を放置すると、以下のような深刻な問題が発生します。

1. 被害の拡大:

• 繁殖力の高さ:ネズミは1年で5_{10回出産し、1回に6}10匹の子を産みます。放置すると数ヶ月で数十匹に増殖します。
• 被害範囲の拡大:1匹のネズミが建物全体に広がり、さらに隣家にも侵入します。那珂川市の住宅密集地では、近隣全体に被害が拡大するリスクがあります。

2. 健康被害の深刻化:

• 感染症のリスク:サルモネラ症、レプトスピラ症、ハンタウイルスなど、致命的な感染症に罹患する可能性が高まります。
• アレルギー症状の悪化:糞尿や毛によるアレルゲンが蓄積し、喘息やアトピーが悪化します。

3. 建物の構造的損傷:

• 柱や梁の齧り:木材が劣化し、建物の強度が低下。地震時の倒壊リスクが高まります。
• 電線の齧りによる火災:漏電や短絡が発生し、火災につながります。

4. 経済的損失:

• 駆除費用の増加:初期段階では数万円で済む駆除も、放置すると10万円以上かかることがあります。
• 資産価値の低下:ネズミ被害がある住宅は、売却や賃貸時に大幅な価値下落を招きます。
• 農業被害:農産物が齧られ、商品価値を失います。那珂川市の特産品であるヤーコン、タケノコなどへの被害は、農家の収入に直結します。

5. 心理的ストレス:

• 不眠:夜間の騒音により睡眠が妨げられます。
• 不安感:家族(特に子供や高齢者)が恐怖や不安を感じ、生活の質が低下します。

那珂川市の特性を考慮したリスク:

• 那珂川市は福岡県下で3番目に年少人口が多い市であり、子育て世代が多く居住しています。ネズミ被害を放置すると、子供の健康や安全に直接影響します。
• 農業地帯では、ネズミ被害が農家の生計を脅かします。
• 住宅地と自然が近接しているため、一度被害が発生すると再発しやすい環境です。

結論: ネズミの気配を感じたら、すぐに対策を開始してください。早期対応が被害を最小限に抑える鍵です。

Q17: ネズミ対策で、那珂川市の地域特性を考慮すべき点はありますか?

A: 那珂川市は、福岡県内でも特徴的な地域特性を持っており、ネズミ対策においても以下の点を考慮する必要があります。

1. 都市部と自然環境の共存:

• 那珂川市は北部が福岡市のベッドタウンとして発展し、南部は背振山系に囲まれた自然豊かな農業地帯です。
• 対策:
  • 北部の住宅地では、**都市型ネズミ(クマネズミ)**対策を重点的に実施。
  • 南部の農業地帯では、野生ネズミやドブネズミ対策を強化。
  • 都市部と自然環境の境界地域では、両方のネズミが出現する可能性があるため、複合的な対策が必要です。

2. 那珂川の存在:

• 市の名前の由来でもある那珂川が市を南北に貫流しています。
• 対策:
  • 那珂川沿いの住宅では、排水管や床下からの侵入に特に注意してください。
  • 梅雨時期や台風後は、河川から住宅地へネズミが避難してくることがあります。大雨の後は点検を強化してください。
  • 河川敷の雑草や不要物を除去し、ネズミの隠れ場所を減らしてください。

3. 急速な人口増加と新興住宅地:

• 那珂川市は1975年以降急速に人口が増加し、2018年に市制施行に至りました。
• 対策:
  • 博多南駅周辺の新興住宅地では、建築時から防鼠対策を組み込むことが重要です。
  • 新築住宅でも、周辺の古い建物や空き地からネズミが移動してくる可能性があります。入居時および定期的な点検を実施してください。

4. 農業の盛んな地域:

• 那珂川市ではヤーコン、ヤマモモ、みかん、アスパラガス、タケノコ、ホウレンソウなどを栽培しています。
• 対策:
  • 農業倉庫や納屋の扉、換気口、壁の隙間を定期的に点検・補修してください。
  • 収穫後の農産物は密閉容器や防鼠設備のある倉庫で保管してください。
  • **農産物直売所「かわせみの里」**などの施設では、食品衛生管理を徹底し、ネズミの侵入を防いでください。

5. 若い人口構成:

• 那珂川市は平均年齢が若く、子育て世代が多い市です。
• 対策:
  • 子供の健康を守るため、ネズミによる感染症リスクを最小限に抑える必要があります。
  • 学校や保育施設でも定期的な点検と予防策を実施してください。

6. 自治会・町内会との連携:

• 那珂川市は比較的新しい住宅地が多く、コミュニティ形成が進んでいます。
• 対策:
  • 自治会や町内会単位で情報共有し、一斉駆除や予防策を講じることが効果的です。
  • 特に博多南駅周辺の住宅地では、近隣と協力して対策を進めることが重要です。

Q18: 那珂川市ではネズミ被害に関する補助金や支援制度はありますか?

A: 現時点では、那珂川市独自のネズミ駆除に関する補助金制度は確認されていません。ただし、以下の支援や相談体制は利用可能です。

那珂川市の支援体制:

1. 相談・情報提供:

• **那珂川市役所 環境課(℡:092-953-2211)**では、ネズミ被害に関する相談を受け付けており、駆除方法や業者の紹介などの情報提供を行っています。
• **福岡県筑紫保健福祉環境事務所(℡:092-513-5599)**でも、衛生指導や感染症予防に関する相談が可能です。

2. 農業者への支援:

• **那珂川市地域振興課(℡:092-953-2211)**では、農業倉庫や農地でのネズミ被害について相談を受け付けています。
• 農業共済などの保険制度で、ネズミ被害による損失が補償される場合があります。詳細は農業共済組合に相談してください。

3. 集合住宅の場合:

• 管理組合や大家さんが駆除費用を負担するケースが多いです。賃貸契約書や管理規約を確認してください。

4. 自治会・町内会の取り組み:

• 一部の自治会では、住民全体で一斉駆除を実施し、費用を分担するケースがあります。お住まいの自治会に相談してみてください。

近隣自治体の事例:

• 一部の自治体では、害獣駆除に対する補助金制度がある場合があります(例:福岡市では特定の条件下で補助が出ることがあります)。
• 那珂川市でも今後同様の制度が導入される可能性があるため、市役所に最新情報を問い合わせることをお勧めします。

費用を抑えるための工夫:

• 自力駆除:小規模被害であれば、ホームセンターで捕獲器や忌避剤を購入し、自分で対処することで費用を抑えられます。
• 複数業者の見積もり:駆除業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討してください。
• 集合住宅や自治会での一括契約:複数の世帯が一括で業者と契約すると、割引が適用されることがあります。

今後の動向: 那珂川市は2018年に市制施行したばかりの新しい市です。市民の声を市役所に届けることで、将来的な支援制度の導入につながるかもしれません。

Q19: 那珂川市の2026年春開業予定の「ゆめモール那珂川」でのネズミ対策は?

A: 2026年春に開業予定の**「ゆめモール那珂川」**は、道善・恵子地区に建設される大型商業施設です。この新しい商業施設でのネズミ対策は、那珂川市全体の衛生環境にとって重要です。

ゆめモール那珂川の特徴:

• 福岡市南区に隣接し、ベッドタウンとして住宅開発が進む地区に立地。
• 大型商業施設として、飲食店、スーパーマーケット、各種専門店が入居予定。

商業施設におけるネズミ対策の重要性:

1. 開業前の対策:

• 建築段階からの防鼠設計:配管周りの隙間封鎖、侵入口の徹底的な遮断、防鼠構造の採用。
• 周辺環境の整備:施設周辺の雑草除去、ゴミ置き場の適切な設計。

2. 開業後の対策:

• 定期的な駆除点検:専門業者による月次または四半期ごとの点検と予防的駆除。
• 衛生管理の徹底:各テナント(特に飲食店)での厨房清掃、残飯管理、ゴミ処理の徹底。
• 従業員教育:ネズミの早期発見方法、報告体制の確立。

周辺住宅地への影響:

• ゆめモール那珂川の開業により、周辺地域の商業活動が活発化します。
• 商業施設からの食品残渣が増加すると、ネズミが集まりやすくなります。
• 対策:
  • 周辺住宅地でも、ゴミ管理を徹底し、ネズミが住宅に侵入しないよう注意してください。
  • 商業施設と周辺住民が連携し、地域全体で衛生環境を維持することが重要です。

那珂川市の役割:

• 那珂川市役所は、商業施設の運営者と連携し、定期的な衛生指導と監視を行うことが期待されます。
• 住民からのネズミ目撃情報を収集し、迅速に対応する体制を整えることが重要です。

住民の皆様へ: 新しい商業施設の開業は、那珂川市の発展にとって喜ばしいことです。同時に、衛生環境を維持するため、住民一人ひとりが予防意識を持つことが大切です。

Q20: 那珂川市でネズミ被害を防ぐために、市全体で取り組むべきことは何ですか?

A: 那珂川市全体でネズミ被害を効果的に防ぐためには、行政・住民・事業者・農業者が連携した総合的な取り組みが必要です。

1. 行政の役割:

• 啓発活動の強化:

  • 市報、ホームページ、SNSを活用し、ネズミ被害の現状と予防策を広く周知する。
  • 住民向けの啓発セミナーや講習会を開催する。

• 相談窓口の充実:

  • 環境課での相談体制を強化し、専門的なアドバイスや業者紹介を行う。

• 定期的な調査・モニタリング:

  • 市内のネズミ発生状況を調査し、被害の多い地域(那珂川沿い、山際、農業地帯など)を特定して重点的に対策を講じる。

• 公共施設の管理:

  • 市庁舎、図書館、体育館、中ノ島公園の施設などで模範的な防鼠対策を実施し、市民に啓発する。

• 補助金制度の検討:

  • 将来的に、駆除費用の一部補助や農業者・商業施設への支援制度を導入する。

2. 住民の役割:

• 日常的な予防策の徹底:

  • 餌を与えない、ゴミ管理の徹底、侵入口の封鎖などを各家庭で実践する。

• 自治会・町内会での情報共有:

  • ネズミの目撃情報や被害状況を共有し、地域全体で一斉駆除を実施する。

• 早期発見・早期対応:

  • ネズミの気配を感じたらすぐに対策を開始し、被害を拡大させない。

3. 事業者(飲食店・商業施設)の役割:

• 衛生管理の徹底:

  • 厨房の清掃、残飯の密閉管理、ゴミ置き場の整備などを徹底する。
  • 特に博多南駅周辺の飲食店や、2026年開業予定の**「ゆめモール那珂川」**のテナントは、高水準の衛生管理が求められます。

• 定期的な駆除点検:

  • 専門業者による定期点検を実施し、被害を未然に防ぐ。

4. 農業者の役割:

• 農業施設の管理:

  • 倉庫や納屋の扉、換気口、壁の隙間を定期的に点検・補修する。
  • 収穫後の農産物は密閉容器や防鼠設備のある倉庫で保管する。

• 農産物直売所の衛生管理:

  • **「かわせみの里」**などの直売所では、食品衛生管理を徹底し、ネズミの侵入を防ぐ。

5. 那珂川市の地域特性を活かした取り組み:

• 都市部と自然環境の境界地域での重点対策:

  • 北部の都市部と南部の農業地帯の境界地域では、両方のネズミが出現する可能性があるため、複合的な対策を実施する。

• 那珂川沿いの重点管理:

  • 河川周辺の住宅や農地では、定期的な点検と予防策を強化する。
  • 河川敷の環境整備を行い、ネズミの生息地を減らす。

• 福岡都市圏との連携:

  • 近隣自治体(春日市、大野城市、太宰府市、福岡市)と情報共有し、広域的な対策を実施する。

6. 2026年「ゆめモール那珂川」開業への備え:

• 大型商業施設の開業により、周辺地域の商業活動が活発化します。
• 市と商業施設運営者が連携し、開業前から徹底的な防鼠対策を実施してください。
• 周辺住民も、ゴミ管理を徹底し、ネズミが住宅に侵入しないよう注意してください。

結論: 那珂川市は、福岡市のベッドタウンとして発展する一方、豊かな自然環境も保持する魅力的な市です。ネズミ被害を防ぐためには、市民一人ひとりが予防意識を持ち、行政・事業者・農業者と協力して対策を進めることが不可欠です。「自分の家だけ」「自分の店だけ」ではなく、「那珂川市全体」で取り組むことで、この美しい市を守り、未来に伝えることができます。

※弊社はネズミ昆虫等防除業保健所登録事業者です。