ただでさえ駆除を行うのが難しい「ネズミ」は、睡眠中の騒音被害や、汚い体やフンによる食中毒や感染症など、私たちの生活に多くの被害与えるなどの問題があり、その被害は年々増加傾向にあります。
□ 都市部でのビルの老朽化・廃ビルの増加
□ 建物の密集化
□ 飲食店等の雑なゴミ出し
以上のようなことがネズミを増加させている原因の一部だと考えられますが、他にも都市部では、解体工事の際に大量のネズミが逃げ出し、被害の拡大につながっているというのも現状です。
そもそも人間に依存して生活をする「家ネズミ」は、ヒトの住環境に生息しているため、いかに住宅に侵入させないかがカギとなります。
都市部では特にエサとなる豊富なゴミや狭い空間が多く、ビルの隙間や地下街など、都会特有の環境も、ネズミを増殖させている原因のひとつです。
ネズミには高い環境適応能力があり、ヒトが環境を変化させても十分に適応する能力を持っています。
地下街や床下で主に生息するドブネズミが天井裏で発見された例や、寒さが苦手なネズミが、冷蔵庫の中で発見された例など驚くほど環境に適応する能力を持っていることが分かります。
毒エサが効かないスーパーラット
近年、毒エサ(殺鼠剤)に耐性があり、毒エサが効かない「スーパーラット」というネズミが急増しています。
このスーパーラットの大半が「クマネズミ」です。
被害件数No.1 夜中の騒音被害が多いクマネズミの特徴
体長:14cm~26cm
体の特徴:黒・茶褐色・灰褐色。腹部は黄褐色・白色。耳が大きく、尻尾が長い。
生息場所:乾燥した高い場所を好む。(ビル・天井裏・壁の中・台所など)
もともとクマネズミは運動能力が高く、どこからでも建物内に侵入してきます。
非常に臆病で警戒心の強い性格をしており、駆除時に使用する毒エサにも敏感なため、完全に駆除を行うのは非常に難しい種です。
ただでさえ駆除が難しいクマネズミがスーパーラットとなり、なかなか毒エサを食べてくれない上、もし食べても効果がないとなると、非常に厄介なネズミとなります。
なぜスーパーラットとなったのか?
もともとネズミには、同じエサを食べても生き残るものとそうでないものがいます。
これはそれぞれのネズミの持つ毒への耐性がもともと異なるためで、自然の摂理ということになりますが、その「毒に対する耐性」が強いネズミや、遺伝の関係が原因だと言われています。
こうした毒に対する耐性が強いネズミ同士が交配を繰り返し、産まれてくる子ども達もまた毒に強い耐性をもつネズミとなり、今後交配を繰り返す中で、さらに毒に強いスーパーラットが誕生すると予想されます。
ネズミは寿命が短く、一生のうちに何度も子どもを産みます。
クマネズミの場合は、一度に4~6頭程の子どもを産みます。
誕生した子どもは、約3~4ヶ月で繁殖可能となるため、どんどんスーパーラットが増加していくというわけです。
スーパーラットの毒エサへの耐性を調べる実験で、同じ毒エサを使い、一般的なクマネズミが平均で1週間ほど、長くても2週間ほどで死んでしまったのに対し、スーパーラットは平均で半年程生き続け、最高で1年以上生き続けたという調査結果も出ています。
スーパーラット対策はあるのか?
「これまで使用されてきた駆除に用いる毒エサが効かない」
「どんどん毒に強い耐性をもつスーパーラットが生み出される」
こんな状態で、ネズミの被害は減るのでしょうか。
またどのようにしてスーパーラット対策をすればよいのでしょうか?
まずは普通の家ネズミと同様、ネズミの棲みにくい環境にすることが大事です。
- エサをなくす
-
- 開封後の食料や食べ残しを放置しない
- 食品は蓋つきの容器や棚になおす
- 生ゴミは蓋つきのゴミ箱に捨てる
- 食器は食べたらすぐに洗う
- 仏壇の供え物・鉢植えなど植物等にも注意する
- 巣の材料をなくす
-
- 布製品は清潔な状態でタンスや棚に収納する
- 押入・クローゼット内の布製品は出来るだけプラスチックケースなどに収納する
- 新聞紙・チラシなどの紙類を放置しない
- 室内・床下・天井裏など清掃を心掛ける
- 侵入する隙間や穴をなくす
-
- 隙間や穴は金網や金属たわし等で塞ぐ
- ラットサインがあればその場所を塞ぐ
- [注意]ネズミを追い出してから行いましょう
以上のような環境的防除は、ネズミが侵入していない建物でも予防として有効です。
実際に侵入が確認されている建物では、駆除を行います。
これまで市販されていたネズミ駆除用の毒エサには「ワルファリン」や「クマリン」というものが使用されていました。
ワルファリンの主成分は、「血液を固まりにくくする」というもので、これを連続して摂取させることで、血液が固まりにくくなり、血が勢いよく流れ、血管がもろくなり内臓や皮下等で血がでやすくなり出血死させるというものです。
現在では、殺鼠剤に毒として使用される成分は多くの種類があり、このスーパーラットの駆除を行うためには、これまでの毒エサでは効果がありません。
しかし、スーパーラットの登場によって更なる研究が進み、スーパーラット用の毒エサも開発されてきています。
スーパーラットにはワルファリンを素早く代謝し、体内で作用し始める前に体外へ排出する酵素を持つことが分かり、毒に耐性のあるネズミが子孫を残した進化なのです。
現在専門の駆除業者の間では、「リン化亜鉛」と呼ばれる、ネズミの胃液と反応して毒ガスをつくる薬品を使用しスーパーラットの駆除を行います。
リン化亜鉛という毒エサは、これまで使用されてきたワルファリン等よりも毒性が強いため多用することは出来ません。
劇薬指定の薬であるため、子どもやペットがいる住宅では使用できません。
また多く使用できない、効果があまり持続しないなどのデメリットもあります。
日本では薬事法というものがあるため、海外などで販売されているスーパーラット用の殺鼠剤を使用できないこともあります。
ネズミは非常に学習能力が高く、それぞれの生態や被害状況、建物の構造などそれぞれの環境にあった駆除を行わなければなりません。
そのため特に警戒心の強いスーパーラット駆除時も、毒エサの使用の他、粘着シートによる罠を仕掛けたり、時間をかけて追い出し、何度も何度も作戦をかえながら地道にやっていく必要があります。
ネズミの被害には恐ろしいものも!
ネズミはウイルスや細菌、毒素などさまざまな病原体を持っています。
鼠咬症 | ネズミに噛まれ、傷口に菌が入ることで感染。発症すると傷口がただれ、高熱や頭痛、震え等、酷くなると全身の腫れや呼吸困難などアナフィラキシーを引き起こすこともある。 |
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食中毒 | 腹痛・嘔吐・下痢などの症状を引き起こす。致死率は低いが、高齢者や乳幼児は重症化する可能性が高く、髄膜炎などにも注意が必要 |
ハンタウイルス肺症候群 | ネズミの菌の中で最も恐ろしい菌で、風邪に似た症状がでて、急に重症化する恐れがある。現在有効な治療法はなく、感染した場合国への報告が義務付けられている。人から人への感染はない。 |
レプトスピラ症ヒトだけでなく動物にも感染し、ペット等が死亡するケースもある。悪寒や発熱、頭痛などの症状があり、重症化すると全身から出血し、死亡すことがある。 | |
E型肝炎 | ウイルス性肝炎の一種で、黄疸・嘔吐・倦怠感などの症状がある。特に妊婦や高齢者は重症化しやすく、この場合致死率は20%と高くなる。現在有効なワクチンはない。 |
ペスト | 高い致死性や皮膚が黒くなることから、古くから黒死病と恐れられるほど最大の犠牲者を出した病気。特に海外での大量感染の恐れがあり、適切な治療を行わないと呼吸困難により2~3日で死亡することもある。 |
腸チフス | ネズミがいる環境で菌に汚染された飲食物から感染し腹痛、発熱、血便などの症状がある。特に衛生環境が悪い場所で感染・流行する。 |
ツツガムシ病 | ネズミに寄生するダニによって引き起こり、発熱・発疹などの症状がある。治療は抗菌薬の投与で行い、有効なワクチンはない。 |
※表以外にもネズミの菌によって引き起こる病気は多数あります。
14世紀にはヨーロッパで「ペスト(日本では黒死病と呼ばれる)」という非常に恐ろしい病気が流行し、全欧州人口の30%が死亡するという歴史があります。
ペストとは、ペスト菌による全身性の急性感染症で、ネズミなど齧歯類の間で感染が続いており、ノミを介してヒトに感染します。
日本では1926年以来発生していませんが、世界では撲滅したわけではありません。
今も米国、アジア、アフリカなどでその存在が確認されており、報告された患者の約1割は死亡しています。
また米国や南米諸国では、「ハンタウイルス肺症候群」というネズミの排泄物や唾液がヒトの傷口に入り、致死率が60%程の恐ろしい感染症にかかってしまう例もあるようです。
日本でも急増しているスーパーラットにも、ウイルスや毒素を持っている可能性が高いため非常に危険です。
さらに中国では、「腎症候性出血熱」という致死率の高い、内臓から出血し、腎臓の機能が低下するような病気を感染し2011年には24名の死亡者を出したという報告もあります。
スーパーラットが増加するにあたり、感染症にかかる患者の数が増え、死亡者も続出するなど、世界的にも脅威が知られ、日本でもこのような事態になる可能性もあり問題視されています。
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日本有害生物対策協会 理事
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・公益社団法人 日本しろあり対策協会シロアリ防除士13510
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住宅基礎コンクリート保存技術士J21-0211
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