夏から秋にかけてはハチが最も盛んに活動する季節です。例年多くのハチ駆除のお問い合わせをいただきますが、
「家に蜂の巣があるんだけど何のハチの巣なのかわからない」とおっしゃられる方もよくおられます。
私もこの業界に入る前は、ハチの巣の違いなど全然知る機会もありませんでした。
ですが、ハチの巣はそれぞれ種ごとに異なった特徴を持っており、見分けるのは意外と簡単です。
ではなぜ見分ける必要があるのかというと、ハチの種類によって
危険性や駆除の難易度が大きく変わってくるためです。
そこで今回は日本で被害の多い「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の
3種類のハチの巣の特徴と対処方法についてお伝えしていこうと思います。
ハチの巣の始まりとそれぞれのハチの役割
夏から秋にかけてよく見かけるハチの巣ですが、いつ頃から作られ始めるのでしょうか。
ハチの巣は一年中あるわけではなく、暖かくなってくると冬を越した新女王蜂が目覚め、
樹液や花の蜜をなめながら体力を回復させ、1匹で巣づくりを開始します。
多くのハチ達の世代は1年で完全に入れ替わります。
毎年多くの被害をもたらすスズメバチや、比較的大人しいが、ヒトを刺す危険のあるアシナガバチなど、
その多くのハチが前年の秋から冬にかけてその生涯を終えています。
⇈越冬中のスズメバチの新女王蜂
その中で唯一、冬を越すことが出来るのが新女王となるハチだけです。
新しくその年の女王蜂となったハチは、
1匹で小さな巣をつくると、1回目の産卵をします。
この時のハチが生まれるまで約1ヶ月間は、
自分や子ども達のエサとりなど、1匹で子育てと巣づくりをこなします。
働き蜂が誕生すると、働き蜂はすぐには飛ぶことが出来ないため、
飛べるようになるまでの2~3日は、他の幼虫の世話をしたり、
巣の中の清掃などをしながら生活をしています。
こうして働き蜂が誕生しだすと、エサ取りや巣づくりなど
一切の仕事をしなくなり、女王蜂は産卵に集中して巣を大きくしていきます。
ハチの巣の中には基本的に3種類のハチが存在します。
女王蜂は1つの巣の中に1匹しか存在せず、働き蜂が羽化してからは、
ひたすら生殖と子作りに集中します。
スズメバチとアシナガバチにおいては唯一越冬するハチになります。
そしてハチの9割はメスの働き蜂になります。
巣作りや餌の収集、育児や外敵防御など、巣の運営の殆どを担います。
よく花に蜜を吸いに来たり、攻撃してきたりするハチはこの働き蜂になります。
そして残りの1割弱が雄蜂になります。
雄蜂は働き蜂のように働くことはせず、生殖のためだけに存在します。
ハチのそれぞれの役割 | |
女王蜂 | 働き羽化後は産卵に集中 越冬後は巣作り・エサ狩り・育児・外敵防御を1匹で行う |
働き蜂 | 巣作り・エサ狩り・育児・外敵防御 |
オス蜂 | 生殖の為だけに誕生する |
※ミツバチは女王蜂だけでなく、働き蜂も一緒に身を寄せ合って冬を越します。
ミツバチはスズメバチやアシナガバチとは違い、
冬の間も貯めておいた蜜を少しずつ舐めながら活動しています。
冬の間は活発には活動しませんが、厳しい寒さの中で、
巣のみんなで体を寄せ合い「蜂球」という塊をつくって過ごします。
蜂球の中心はミツバチ自身が体内で発生させた熱で冬でも暖かく過ごすことができます。
それぞれのハチの巣の特徴
一度つくられ始めたハチの巣は、ハチが活動をしだす春先から秋にかけて
どんどん大きくなります。
ハチの巣が大きくなるということは、巣で活動するハチの数もどんどん多くなり、
わたし達にとっては危険になるということです。
飛んでいるハチを1匹1匹退治しても、そのハチ達の巣を駆除しなければ
冬になって活動が終わるまで、刺される危険があります。
ハチは基本的には、雨風しのげるハチにとって安全な場所に巣をつくります。
しかしスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなどハチの種類によって、
巣をつくる場所など多少好みが違うため、
その特徴や作られやすい場所について、種ごとにご説明します。
スズメバチの巣
スズメバチの巣ですが、皆さんが一般的に想像する「ハチの巣」のような、ボール状でマーブル模様が特徴的な巣です。
最盛期の蜂の巣の大きさは、バレーボールぐらいのサイズ(20cm)のものから、中には1mを超えるものまでさまざまあります。
見た目は綺麗ですが、スズメバチはとても攻撃的なハチですので、巣を観察しようとうかつに巣に近づくのは大変危険です!
巣の周りには常に見張りのハチがおり、近づいただけで一斉に攻撃を仕掛けてきます。
スズメバチの巣の特徴 | |
写真 | |
特徴 | ボール状で茶色っぽいマーブル模様。 出入り口がひとつで他は外皮で覆われている。 |
大きさ | 10~40cm程度。 最大で1mを超すものもある。 |
材質 | 一種の紙のようなもので、 木を削り取って集めた繊維を唾液由来のタンパク質で固めて作る。 |
営巣場所 | 開放空間・閉鎖空間・土中 引っ越しをする習性をもつものも。種によって異なる。 |
スズメバチは種によって巣の作り方や、模様にも多少違いがあるのですが、
巣がつくられる場所によっても種を判別することも出来る場合もあります。
スズメバチ 種ごとの営巣場所 | |
土中 | オオスズメバチ・クロスズメバチ等 |
土の中や木の根元などに営巣する。 巣は一見して見えないため、登山中やハイキング時などに、 気付かずに近付いて振動を与えていたり、 直接踏んでしまったりして刺される被害が多く発生している。 |
|
閉鎖空間 | キイロスズメバチ・ヒメスズメバチ・モンスズメバチ等 |
樹洞・床下・天井裏・壁の隙間・戸袋などに営巣する。 この中でもヒメスズメバチは最も小さな釣鐘型の巣をつくる。 キイロスズメバチはスズメバチの中でも最大級の巣で、住宅街でも多く巣をつくり、 初期段階では閉鎖空間を好んで営巣するが、働き蜂の数が増えてくると、 軒下や庭の木など開放空間に引っ越しをすることが多くある。 |
|
開放空間 | コガタスズメバチ・キイロスズメバチ等 |
軒下や庭の木などに多く営巣する。 コガタスズメバチの初期の巣はとっくりを逆さまにしたような形で、 働き蜂が誕生し数が増えてくるとボール状の巣に改築されていく。 キイロスズメバチは働き蜂の数が増えてくると閉鎖空間から軒下などに引っ越しをするため、 気付かない内に急に大きな巣を発見することがある。 |
とにかく攻撃的で危険なハチですので、駆除はハチ駆除の専門業者に依頼することをお勧めします!
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形で、外部から六角形の巣穴が見えます。
木の枝や軒下、エアコンの室外機、ベランダ等の開放空間で場所を選ばず営巣します。
アシナガバチの巣は住宅街に多く、子供でも手の届くような低い場所に営巣していたりする場合もあります。
巣の利用は1年限りで、翌年以降に利用されることはありません。
また一度駆除を行っても、生き残りのハチがいる場合は、
再度同じ場所に新しく巣をつくりだすことも多くあります。
アシナガバチの巣の特徴 | |
写真 | |
特徴 | シャワーヘッドのような形で、 薄い灰色や薄い茶色など淡い色。巣穴や幼虫が直接見える。 |
大きさ | 10~15cm程度。 |
材質 | 樹皮の靭皮繊維を素材とし、それに唾液由来の タンパク質などを混入して作る。 スズメバチの巣より強い。 |
営巣場所 | 開放的な空間 (軒下、ベランダ、木の枝など) |
アシナガバチはスズメバチに比べると攻撃性が低く、巣の規模も小さいので、
ご自身で駆除を行うことも可能です。
ミツバチの巣
養蜂などでお馴染みのミツバチですが、自然のミツバチは
床下や天井裏、壁の隙間などの閉鎖空間に巣をつくります。
その形状は、平らな複数の板状のものが垂れ下がったような形をしています。
黄色やクリーム色のような色をしていますが、大量の働き蜂が巣に密着しているので、
巣の全体が見えることはあまりありません。
ミツバチの巣の特徴 | |
写真 | |
営巣場所 | 床下・天井裏・家屋の隙間など閉鎖空間に営巣する。 |
大きさ | 巣板の数はミツバチの種によって異なり、 10枚以上になることもある。 |
材質 | ミツバチの腹部にある蝋腺から分泌された蜜蝋。 |
特徴 | ミツバチの巣は巣板と呼ばれる鉛直方向に伸びる 平面状の構造のみからなる。 巣板は中空の六角柱が平面状に数千個接続した構造。 強度に優れ、材料が最少ですむ。 |
住宅でミツバチが巣をつくってしまう場合、
驚くほど大きな巣をつくることが多く、巣からは蜜がこぼれ落ち、
天井や壁などにシミが出来るなど刺傷被害の被害が多くあります。
また木などに「急に大量のミツバチの群が巣をつくっている」と問い合わせがあることがありますが、
これはミツバチの「分蜂(ぶんぽう)」と呼ばれるもので、ミツバチの巣ではありません。
分蜂とは春から初夏にかけて、巣が手狭になったミツバチが、
新しい女王蜂と約半数の働き蜂を残して巣分かれすることをいいます。
巣分かれしたミツバチの群れが集まって、軒下や壁、柱、庭の木などに
団子状になり、20~30㎝程の大きさで蜂のかたまりを作ることがあります。
この塊は新しい住処が見つかるまで一時的に待機しているだけであり、
しばらく(数時間から数日程度)すると自然に飛び去っていきます。
大量のミツバチ達が固まっており、大きな巣ができてしまったと驚くかもしれませんが、
一時的な集まりのため、そっと見守っておきましょう。
ただし、稀にそのまま営巣を始める場合もありますが、
この頃のミツバチは大人しいですので、無理に追っ払おうとせずに、
落ち着いてハチ駆除用のスプレーを使用し駆除を行うようにしましょう。
※分蜂した蜂の群れの様子。
ハチの巣駆除は専門業者へお任せください!
今回は、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチのハチの巣の特徴についてお伝えしました。
ハチの巣を見た瞬間にどの蜂の巣か判別できるようになりましたら幸いです。
でき始めたばかりの小さなアシナガバチやミツバチの巣でしたら、ご自身での駆除が可能ですが、
最も攻撃的なスズメバチの巣や、蜂の数が増えてしまった大きな巣を見つけた際は、
ハチ駆除専門業者に駆除を依頼されることをお勧めします!
当社ではハチ駆除はハチ専門の熟練のスタッフが行います。
全ての作業は当社にてお任せいただき、安全のためお客様はご自宅内に避難していただいております。
蜂の巣をきれいに取る技術もありますので、お家の軒先や壁・天井など壊してしまうなどのトラブルも発生いたしません。
また、シーズン保証もつけておりますので、再発の際もご安心ください
※シーズン保証‥駆除したハチと同じ種類のハチが同じ場所に巣を作った場合、保証期間であれば無償で再度駆除いたします。(保証期間は施工した翌年の3月までになります)
プログラントの蜂駆除における5つのモットー
当社はハチなどの害虫駆除専門業です。蜂は巣に接近したものに対して警戒、攻撃する習性があります。
巣を見つけましたらそっとその場を立ち去りすぐにご連絡ください。
プロの駆除担当者が迅速に安全に蜂駆除、巣の撤去をいたします。
駆除作業の際にはお客様の安全は第一ですが、近隣や付近の通行されている方への二次被害がないよう最善の作業方法を考え作業いたします。
また天井裏や床下などに営巣を作り侵入口がない場合でも当社にて点検口を作成し駆除いたしますので何なりとお尋ねください。
その1 迅速な対応!
蜂の被害は人命にかかわる程に危険性が高く、迅速な対応が求められます。
プログラントではご依頼を受け付けた当日の対応を基本としています。
お客様の都合で当日の対応が困難な場合は最短の日程でお客様の対応しております。
その2 蜂を逃がさない工夫!
蜂の駆除においては、蜂を逃がさずに駆除する事が大切で、蜂は人間が近づくと警戒のため巣から出て攻撃準備に入ります。
出来るだけ蜂を巣から出さず、また出てきた蜂を出来るだけ駆除するために、蜂を刺激しないように接近する事はもちろんですが、
出てきた蜂に対しては大小のネットを使用して、蜂を一箇所に閉じ込め蜂の駆除施工致します。
その3 家屋や壁などに傷を付けない工夫!
天井裏、床下、壁の隙間などにも蜂は危険な巣を作ります。
このような場合、天井や壁を切り抜くなどの工事が必要になることがあります。
弊社では極力そのような工事を行わないように薬剤処理と蜂の出入り口の閉鎖をメインに作業を行います。
その4 機材を使用しての駆除!
プログラントでは蜂防護服、狭い隙間の奥や屋根裏、蜂の巣がある場合などは、
ファイバースコープの使用、閉鎖箇所に薬剤が充満した場合などは強制換気、
ハシゴが届かない場所には高所作業車を使用するなど、
様々な機材設備を用いてあらゆる場合に対応出来るようにしております。
その5 蜂駆除後も安心のワンシーズン・アフターサポート!
戻り蜂対策が特に重要です。 蜂の巣を除去しますと、巣があった場所に出かけていた蜂が戻ってくることがあります。
これを戻り蜂と我々は呼んでいます。
当社では、戻り蜂対策として、巣があった箇所に粘着マットを設置して対策を図ります。
戻り蜂が捕まったこの粘着マットは後日回収に伺います。
このように、駆除後もきちんと問題がないかチェックいたしますのでお客様満足いただけると思います。
※シーズン保証・・・施工した翌年の3月まで同じ場所に巣が出来た場合、無料で駆除しております。
プログラントではお客様第一主義としています。
お客様のご要望に出来るだけ添えられるよう休日・営業時間外でも対応できる体制を整えています。
問合せにつきましては、弊社ホームページのお問合せフォームに記入して頂くか、お気軽にお電話下さい。
シロアリ駆除専門スタッフが
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株式会社プログラント 代表取締役
日本有害生物対策協会 理事
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-
・公益社団法人 日本しろあり対策協会シロアリ防除士13510
・公益社団法人 蟻害腐朽検査士 熊本県-17-0042
・一般社団法人 住宅基礎コンクリート保存技術普及協会
住宅基礎コンクリート保存技術士J21-0211
・一般社団法人 熊本県労働基準協会 特定化学物質四アルキル鉛等作業主任者
第4350号
・KOBELCO高所作業車第17号ー6・ロープ高所作業91
・狩猟免許・罠猟免許 - 得意なジャンル
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